時の京急の代表車種・・・1000形♪

 案外知れてませんが、この型は、昭和34年から作り続け、最終形が昭和53年10月の、1079〜の編成だったりします。最大値にして、356両という数字なんですが、途中、昭和42年あたりから700型を作っちゃった関係で、その間、ちょっくら製造にブランクがあります。

 で、そのブランクの間に、パワーアップ版の1000形ってのができましたが、今残ってる1000形は、大体がそれになっております・・・

 写真の車両は、パワーアップ前の仕様で、冷房は分散型(後付)です。

 この辺の電車の特徴としまして・・・ブレーキ関連に特有のモンがあります。

 ブレーキ方式は「HSC−D」方式なんてモンを使ってるワケなんですが、ブレーキハンドルの・・・左半分が通常のブレーキ、右半分が異常時用(非常を含めて)になりまして、通常は、左半分の範囲でブレーキ操作します。

 その辺の制御を「電空制御器」なんてもんでやるんですが、これの特性で、時速5キロ程度になると自動的にブレーキ力を55%ほどカットする機能があります。「切換電磁弁」ってんですけどね・・・

 昔の鋳物のブレーキシューの時はこれの恩恵で「ドスン」って止まらずに済んだそうなんですが、今は無用の長物(?) 後期形に関しては、この「切換電磁弁」制御の「#58」の電線を外してありまして、俗称「カット車」なんてゆったりもしますが、過去のハナシかな?・・・

 また、趣味的には・・・電装品のメーカーが2つありまして、「東洋電機」製と、「三菱電機」製がありまして、後者の方がどっちかというと趣味的に人気ありますが、実用性(メカ屋さん)としては、東洋電機の方が堅いらしいです(笑)

 また、後期形は、制御器:三菱 モーター:東洋 という組み合わせになりまして、やっぱり初期の故障はすごかったらしいですが、まぁ、熟成した現在、すげぇ好調だとおもいますが、いつまでもつのやら?・・・ヽ( ´ー)ノ