う〜ん・・・悪いけどこれは別形式! ○浜○行新1000形という名称の1073形

 新1000形IGBT車が出てしばらく、ウラ情報で、どうもこの先新車は国産インバータ、ドンガラはステンレスになるらしいよ・・・というのが入ってきておりました。ま、私のミミに入ってくるくらいなので、あちこちでも話になっており、公式発表されてねぇのにそんなん表に出すな!とか、いろいろ物議をかもしたよなぁとか思い出します。

 まままま、そんな感じの大騒ぎをしたあと、やっぱり出て来ました・・・すっげ〜カッコウした新車が・・・

 自転車にも乗ってる関係上の雑学的知識として、車体の素材での差として、硬めのステンレス材に比べて、やっこいアルミ車体は、やっぱりその車体で衝撃を吸収しねぇ? という感覚もあるんですよねぇ・・・

 ま、通勤電車でそんなことゆっててもしゃぁねいだろ! とも思うんですが・・・

 かくして出て来たこの新車・・・書類上「新1000形」として出てるようですが、ごめん! いままで出てるアルミの新1000形に対して、そのままのモノって基本的に何があるだろう? 台車とかパンタグラフとかくらいしかイメージが(o_ _)oぱたっ

 基本的にドンガラは同じで、ナカミ別物というのは歴史上ある事例(1000形は、シリーズによって、制御器が3シリーズ5種類、ブレーキの作用装置も2タイプあったり、台車もかなりレパートリーに富んでたりしますが、基本的にそんなにドンガラ変わりません。1095-1097-は旧800形である関係上2代目600形と同じ車幅で少し小さいくらい)なのであまり気にしないんですが、制御関係が全く違う、MT構成も全く違う、内装だってスタイル変わったし、ドンガラも別モン・・・

 これを同じ形式で呼ぶのはおかしくね? というのが思うトコなのです。

 個人的に、沿線のイメージとして、車体の素材なんかどうでもいいやぁって思ってますが、色だけはちゃんとつけてやれよ!って思っております。江ノ電新500形みたいな感じのステンレス車体なら沿線からも文句出なかったと思います。 スキモノ連中は、「ギャラリーシート」がなくなったと嘆いておりましたが・・・

 ってことで、基本的に変わったこと

・MT構成が変わった・・・Mc-M-T-M-M-T-M-Mcで、パンタグラフが、2.4.7号車 それまでのIGBTがMc-T-M-M-M-M-T-Mcで、3・6号車は隣のM車の制御を踏襲するようなスタイルのモーター車でした。パンタグラフは、T車に・制御器関連がコクサン(なぜか、社内的に評判よくないはずの三菱電機)になった
・ドンガラがステンレス車体になり、塗装を省略することとなった
・どっちかつーと、乗務員的にはイス下げて運転するのが多かったんですが、運転台が高くなっちゃった・・・
・ピンクの妻面壁はナシになったっぽい

 大まかなトコだとこんな感じだと思いますが、なんか、第一印象はかなりよろしくない電車であります。

 ただ、こんなのになっちゃったという言い方は決していい言い方じゃないですが、流れとしてはうなずけもする流れでして・・・

 もう、10年以上昔から言われてた話で、JR東日本の209系あたりでもそう言う思想からいろいろ構想を練った車作りをやってたわけですが、やっぱり少子高齢化という言葉は笑えない状況になってたりします。

 実際、同じ時間帯の朝のクソラッシュでも、20年昔ならどう考えても一番おいしい時間帯で○浜○行でも12両全部4ドア車じゃないとまず詰め込み効かねぇだろ・・・という時間帯でも、今は全車3ドアでも回ってるという事実・・・

 それでいて、乗車効率も常識的な数値みたいですしねぇ・・・これは、旅客の絶対数が減ってるという意味でOKじゃないかとも思っております。ガクセーだって、おそらく半数くらいにはなってるかと思えば至極当然ということでして・・・

 そんなトコから、車両のコストも落としていきたい、イニシャルもランニングも・・・

 で、ステンレス無塗装なら、車検(全般検査・重要部検査)の時にペンキ塗らなくて済むし、アルミは腐るトコがないわけじゃないけど、ステンレスならまずそれもない。で、現状の新1000形はそこまであちこち標準化されてる車両じゃないから車体にかかるコストは侮れない。そんな中、メーカー側もコストダウンの提案として、JR東日本標準タイプのベース、日本車輌タイプの標準タイプ、そして日立のアルミシリーズ・・・

 日本車輌系は、京王電鉄9000系や名鉄3500系なんか、小田急3000形の初期タイプはそれっぽくね? という流れで、日立は西武の20000系や東武の50000系シリーズなんかが代表かと・・・

 で、この場合、18mだから,JR規格をそのまま放りこむわけにも行かないわけですが、それらしくいぢることで、他にも18m系の需要はあるわけですから、過剰にゼニかけずに車両を作るのもイケちゃうわけですね。

 そんなわけで、相当安くなったらしいなんて話も小耳に挟んだことがあります。

 で、走りに関しても、コクサンの制御器になったわけで、6M2Tになったことでパワーも少々落として・・・多分、IGBTな新1000形と比べたら確実にパワーダウンしてるだろうなって思う反面、ウェット路面とかにだいぶ強くなったらしいなんて話も聞くトコから、現実的にはすごくいい電車には仕上がってるんじゃないかと思うのです。

 今まで、雨降ってすぐ遅延というイタい状況が通常でしたから、こういう使い勝手いい電車が標準になると、それはそれでいいのかと思います。

 ただ、純粋な「速さ」では、東急新5000系や小田急新3000系なんかでも全くハンデないトコまで速くなってると思うので、アドバンスがなくなっちゃってるかもなぁとヽ( ´ー)ノ

 ツッコミ処としてはその辺が少し淋しいかと というのはなきにしもあらずでしょうか(爆)

(H19.12.14)