北陸連絡の切り札の北越急行版! 北越急行681系2000代

 この電車を語る前に、「北越急行」についてのネタを振らなくちゃなりませんね・・・

 詳しくは北越急行のホームページにも載っておりますが、ここは元々「北越北線」という国鉄の線として始まったプロジェクトだったんですが、国鉄の赤字問題などで工事中だったこの線もあえなくストップとなってしまいました採算性のなさそうな線をがんがん議員が作らせて、それやばいでしょ・・・ってパァになった線って、星の数ほどあると思います。

 そして、そういう線を掘り起こして第3セクターで開業させちゃう線もまたいくつもあります。三陸鉄道なんかがその先駆けになりましょう・・・で、この北越線もその例に漏れず、地域の県、市町村などで起こした第3セクターで「北越急行」という会社がおき、「ほくほく線」の工事が再開されました。最初は儲かる線とはとうてい思えないってことで、単線ディーゼルで細々やろう・・・というプランだったんですが、国の方針で非常にポジティブにいきました・・・

 新幹線がすぐに引っ張れないトコは、在来線で速く走れるようにと国から助成金が出て高速対応の線にさせてもらえるというのがありまして、北越急行も、いままでJRが長岡経由で回っていたエド〜北陸のルートを、越後湯沢からほくほく線を経由すればかなり速くなるということで、線路もめちゃくちゃいい線路、ディーゼルのつもりだったけど電化する方向になり、開業したら特急もがんがん行っちゃうよん♪というスタイルに変わっちゃったのであります。

 さらには、このほくほく線、ヤマの中を通っていって、ヤマ抜けたら高架をを走るということで、踏切がほとんどあり得ない・・・安全性ってことを考えるとそれまでの最高速の常識、130キロを上回る速度で運転してもイケそうだという方向性ができ、在来線の常識を覆す、最高160キロという速度での運転になりました。

 そのために出て来たのがこの681系だったのであります。

 ウマい具合にJR西日本でも同じ方向性で大阪〜北陸の特急、雷鳥号に関して、新幹線化はアテにならないってことでスーパー特急の構想がありました。北陸線を160キロで運転できるかな? という構想で作った681系がありまして、コレを北越急行に使えればムリがないプランなのであります。 で、越後湯沢〜金沢という運転形態だと、越後湯沢〜六日町・犀潟〜直江津がJR東日本(結構短い)、直江津〜金沢がJR西日本(結構長い)というバランスの中、JR西日本としても来てくれればそこそこおいしいわけで、隠れた需要を引き起こせるという意味では全面的に協力してくれたんでしょう・・・ 越後湯沢〜金沢の「はくたか号」は、基本的に681系ファミリーでの運行になります。一部JR東日本で485系を出しておりましたがコレも最高速などの問題でなしになり、今は北越急行線内の特急は、開業時の新幹線ナミのイキオイでかっとんでるわけであります。

 ハナシは戻してこの電車・・・足回りなどのスペックは基本的にJR西日本の681系と共通です。バケモンじみたモーター載せて、新幹線をほうふつとさせるディスクブレーキも装備♪ なかなか豪華な内装も西日本仕込みで快適そうだし♪ ガラは共通ながら、色だけは北越急行仕様の、ホワイトに赤いラインというちょっと個性を出しております。

 現在、JR西日本のはくたか仕様の681系と共通に近い運用とメンテで元気に活躍しております。

 あえてネガティブなハナシをするならば、北陸新幹線がいつ富山あたりまで行くようになるのかわかりませんが、ココが転機でこの電車ともどもほくほく線がどうなっていくのか? 不安材料がないわけではないところでもあるんですよね・・・

(H18.2.2)