103シリーズで唯一σ(^_^)が「名車」を語れる系列 JR東日本301系

 とネタを振っておきながらこの写真・・・本人としては最強に不本意であったり致します・・・

 E231系800代が出るってハナシでちと慌ててはいたんですが、やっとこさ趣味鉄道のタビに・・・って時点ではすでに遅かったです(爆) たったの7本の置き換えに、JRの企業力なら全然ワケなかったんですね・・・

 さて、この301系ですが、時の国鉄としてはかなり画期的な車両であります。

 時は昭和41年、営団地下鉄東西線と国鉄の総武&中央緩行線が相互直通運転をするということで、国鉄として営団5000系と肩を並べられるような車両を仕度する必要に迫られました。

 当時、総武&中央緩行線はシャレにならない大混雑・・・バイパス線が必要だったんですね・・・東西線なら大手町も通りますし、結構コース的にもおいしいもんで、国鉄としてもありがたかったんだと思います。

 で、出してきたのが301系・・・♪

 カムやモーターまわりは、基本的に103系のそれとほぼ同等品。そう言う面で、103系のシリーズとして区分されることが比較的多い車両であります・・・が、それ以外はほぼ別モンの車であったりします。

 まずドンガラ・・・地下鉄の勾配に富んだ区間を走る関係で出来るだけ軽くしてやらないとかなりキツいので、オールアルミ製にしました。これで1両あたり6t程軽くなったとか・・・この数値がいかにすごいか・・・○浜○行の1500形が鉄→アルミになってなされた軽量化が4t・・・そのくらいにはいろいろ詰めてるってことなんですね>301系

 でもって、運転台関連は、東西線内を主に走るということで、5000系と比較して違和感ないようなスタイルにして、座席なんかもいわゆる103系のそれより座席を座りやすくしてるとか・・・

 で、地下区間を走る関係で、窓が思いっきり開けられない様になってる関係でしょう・・・屋根上のベンチレーターは空気の出入りがとてもいいようなタイプになってます。

 個人的に、こりゃすげー!! ってこの電車に対して燃えるってのは・・・台車なんですね♪

 ま、普通のヒトがこのコメントをよんでもピンとも来ないかと思っておりますが、趣味なあなたがコレをみると、そうよねぇってきっと思ってくれると思います。

 おそらく、試作車の201系なんかは例外としても、電車の量産車(ってもこれも両数すくないけど)としてはほぼ唯一の「車体直結タイプ」の空気バネ台車を装備してる、しかも当時としては「通勤形」では唯一の空気バネ車である! ということでしょう♪

 後者の「通勤形唯一」ってのは、ドコにでも載ってたハナシなのでハナシのタネ的にしかイメージしてなかったんですが、台車のスタイルがこれまた結構かっこいいんですよ♪ メカニカル的に(笑)

 多分、DT34というキーワードで検索かければ台車の写真がポロっと出てくると思いますが、ま、見てやってください。

 とにもかくにもいい装備を得たこの電車、デビュー当初は7両編成6M1Tで加速度は3.3km/hsは出ていたと思います。

 東西線の5000系の性能がそうだったのでそれにあわせてるはずですし・・・

 それまで、地下鉄直通というと、大体加速度は3.5km/hsってのがおやくそくっぽいトコがあったんですが、この例から3.3って数字が一般化してきたと思います。

 その後、国鉄分の増備は、お金がかかりすぎる301ではなく、千代田線用に出していった103系1000代の焼き直し仕様である1200代をぶつけてきて、一気にセコい電車になってたりします・・・

 301系は、結局7両×8=56両作られたそうですが、10両化で6両あまり・・・それは早めになくなりました。

 外観も最初はクリヤ塗装に黄色いラインを入れて、国鉄の車両であることを自己主張してたんですが、アルミのクリヤ塗装ってのは、すげぇ手間かかるんですよね・・・で、下地が痛むってことでグレーに塗ったくり、そのうち総武緩行線に205系が出てくると、同じ様な色になるってことで、誤乗を恐れて青の帯色に変更することになりました。

 103系1200代と共に、この電車はもうしばらく安泰なのかと思ってたんですが、新車の波はココにも襲いかかり、一瞬のごとく新しい車両になりました。

 で、写真は大宮工場に廃車回送されて久しい姿です。

 8月にも見てたんですが全く動きはないかと思います。それにしても、1両だけあんなトコに置いておいてどういうつもりなんでしょうね? もしかしたらあの車両だけ静態とはいえ保存をもくろんでるんでしょうか?

 まるで剥製の様な保管状況にも見えますけどね(笑)

(H15.11.09)