流れ流れて参りました・・・JR東日本205系1000番台

 国有鉄道が財政的にピンチになって、通勤用の電車にチョッパ制御(しかもお金のかかる主回路チョッパ)ができなくなりまして・・・チョッパ制御に代わる回生ブレーキ付きの制御法をって開発したのが、この205系に初めて載っかった、界磁添加励磁制御だったりします。いわゆる、「界磁チョッパ」と同じような機能を、直巻モーター(要は普通の電車にいままで使ってたのと同じヤツ)で界磁チョッパなみの制御が出来ると言うことで大騒ぎになった機能だったりします。

 なぜ、それがすごいか?・・・界磁チョッパのモーターは、複巻モーターってゆって、整備に手間かかるんですよ・・・故障しやすいし・・・ 普通のモーターならそう言う心配ないっしょ? それだけでお恩恵デカかったりします。

 さて、写真の電車は、多分総武線の緩行線ってトコで走っていた車両のお下がりな中間車を切った貼ったして先頭車にした車だと思います。

 南武線の浜川崎支線ってトコで走ってる車両なんですが、元々は、元祖国電101系ってのが走っておりました。さすがに101系もそろそろ40年オチ・・・いくらなんでも現役で走らせるのはかわいそうでしょ?・・・ってことで山手線や総武&中央緩行線で使っていた205系を、E231系にした分のおさがりとして、あちこちにばらまいております。

 このシリーズの車両は平成14年あたりに改造してココに流れ着きました。大きなポイントとして、運転台の設置をしたわけですが、カオをそれまでの感じのものとは全く違う、いわゆるJR独特のカオだったりします。 ライトは上に上がってHIDのプロジェクタ♪ しかも運転台はワンハンドルだったりしますしねぇ♪♪

 新型のノウハウもちょっぴり入ってたりするからそう言う目で見ればそれはそれでおもろいのかも知れません。

 ただ、最初、あまりモン状態で入ってきたのが4両・・・ココの必要本数は3本6両・・・ってことで、まだ1本だけ101系が生きていて、一時期はたまに101系運用なんてのもありました。

 私は、この車両が南武支線に入ったと聞いて、真っ先に乗ってみたかったってのは、101系ってのは、オールM車にして初めて所定の性能を発揮するってことで、確かに十分な速さを持ち合わせてたんですが、6M4Tで所定の性能を発揮できる車両にしてオールM・・・どのくらい速くなってるんだろう?o(^o^)o ワクワク

 なるほど、スゲー速い(笑) おそらく加速度は3.5km/sは楽に出てるんじゃないのかな? そのくらいにパワフルでありました♪ 山手線がコレもんで走ってたら・・・それはそれでちとこわいですけどね(笑)

 これが15年度中にはもう1本入って、101系はマジでさよなら運転になりました。

 しばらくの間は某所でこっそりかくまわれていたこの車輌、保存対象なのかなぁ? なんて思ってたんですが、肝心の某所が廃止になり、さらにはなんでかくまってるかなぁ? という流れの中、大宮の地に鉄道博物館ができることになったワケですが、そこに放りこむ車輌が決まったトコで、対象から漏れた101系はあっさりお星様に・・・でもこの205系・・・この先やっぱり20年はひっそり走り続けるんだろうなぁって思ってるこのごろであります。

(H18.1.4)