哀愁中の哀愁電車(爆) JR東日本103系3000番台

 個人的に思いっきりソリの合わない103系ではありますが・・・ココまで哀しい車両になるとさすがに同情の気持ちが起きてきたりします。そのくらいに哀しい電車だったりします(笑)

 昭和50年頃のおはなしですが・・・仙台から石巻を結ぶ「仙石線」って線があるんですが、そこ仕様の車両が当時の「73系」・・・釣り掛け駆動のシブい車両だったんですが、北の方で走ってる車だけに車体の痛みが激しかったんでしょうねぇ・・・

 103系並の車体をあつらえて、見た感じは今風な車両にして、動き出すと「ウングァ〜〜〜〜〜ッ♪♪」という激シブな車両だったわけです。それを俗称「アコモ改良車」とかゆって話題になってたとおもいます。この73系の他にも身延線というトコで62系という、一見115系みたいなクラシックカーが走っておりました。

 さて、その仙石線にも103系や105系が押し寄せてくると、73系は快速進行で廃車になります。

 昭和60年の頃に仙台(原ノ町? 宮城野?)あたりから廃車になった73系に、大分ヨタった103系の廃車体からひっこ抜いた足回りをこの電車に載せ替えて、ボロい103→ちょっち新しい103に変身って感じの車両だったりします。

 改造して川越線に放り込まれたときは3両編成×5、Mc−MーTcという固定3両でローカル運用で走ってたんですが、青梅線仕様でさらに5両T車が居て、これが余りモンになって生かすか捨てるか?・・・って時に八高線の八王子〜高麗川の電化開業・・・ってことで、3両で走っていたこの編成を4両に増強・・・平成15年までは確実に活躍してると思います。

 外見上のポイントとして、ATC仕様っぽいカオに、哀愁漂うインバータークーラー・・・それと、ナニ用かわかりかねますがテールライトの上部あたりにあるフック・・・

 そして、川越・八高線仕様ではこの系列だけなのよね・・・半自動ドアで「ドア開閉スイッチ」が付いてないの(笑) ってことで、ドアの引き手がデカデカ付いてるだけじゃなくて、73系時代から装備されてた取っ手ハンドル・・・♪ 国鉄時代から、半自動ドア仕様は大きめな引き手が付いてるんですが、あんな目立つハンドルがついてる哀しい車両はこれだけだと思います♪

 さて、こういうシブい車両がハバを効かせていたこの区間にも、205系の波が押し寄せてきました。あの写真を撮ってる時点で、すでに川越のガレージには入ってましたしねぇ・・・

 なんとか16年の正月は迎えられた車両もありますが、いつまで生きてられるのかなぁ?・・・

(H16.1.10)