ついに終焉!! 新性能車の元祖♪ JR東日本101系

 この電車なくして、国有鉄道の「カルダン駆動」はありえません・・・

 電車のモーターの駆動のハナシを始めちゃうと結構長いんですが、これまでの電車は、モーターを車軸に載せてたんですね・・・これを「釣り掛け式」とゆっておりました。 振動をもろに食らっちゃうため、モーターは装甲を厚くしておかないといけなかったんですが、それを台車に載せるようにしたのが「カルダン式」と言います。今の電車はみぃんなこれです。

 カルダン式を採用するには、モーターの軸と、車軸と動きが同じじゃなくなる関係で、「継ぎ手」ってヤツを支度してやらなくちゃいけないんですが、それの成功例の国鉄としての最初の車両でありました。 出た当初は「モハ90系」と言いました。

 これを中央線に大量投入して、ラッシュに強い電車を・・・って構想だったんですが・・・

 この電車、最初、全部モーター付き! という前提で設計したんですけどね・・・ この電車の性能を発揮するために、変電所の容量が全然足りないってのが一つと、性能が格段に上がるということは信号関係から線路関係も整備し直さなくちゃならない・・・ってんですげぇゼニがかかるということで、10両編成中、モーター付きを8割に減らして・・・それでも容量がってんで、6割に落として走らせることになったんですが・・・さすがにパワーが足りなくなった・・・ってんで、その対策と、駅間の短い山手線では、加速がよくても高速域は必要ないから・・・ってんで、103系が出来たんですね・・・

 パワーは少ししか上げないで加速度をよくする・・・ギヤリングを低速に振ってやれば結構なんとかなっちゃうんですが、おかげで100キロ出すと壊れちゃいそうな感じになるわけですね(笑)>103系

 さすがに、昭和31年くらいから作っていった101系、全盛期はいろんなバージョンもありましたが、最終的に、南武線の支線の6両を残すのみとなりました、ほとんど文化財保護状態やな(笑) って感じでした。

 ただ、全部モーター付きを前提に設計したこの車両、2両になった状態で乗ってみるとなかなか快適に加速する。このローカル状態のトコで、本来の性能を発揮しちゃってるってのも皮肉なカッコウですが、まだまだ現役で使えそうぢぇん♪ なんて思ってたんですが、さすがにパーツもほとんど専用状態(なにせ、これベースの事業用車もパーツが専用状態になったってんで、103系のパーツ使うようになったくらいですから)ですし、さすがにトシなんですね・・・

 総武線のお下がりの「205系」を改造して、平成14年8月に南武線に入ってきました。ついにこの電車も引退です。

 東洋電機丸出しのモーターの音もなかなかいい感じでしたが、JRとしては全滅にしても、おさがりが「秩父鉄道」に行ってるので、よかったら見に行ってやってくださいませ♪