あわてんぼ特急(?) 新幹線の初シャコタン JR東海300系

 昭和60年ころ、東海道、山陽新幹線に100系が出てからしばらく・・・「スーパーひかり」思想が出て来ました・・・

 現状220キロとかその程度で運転してる新幹線の最高速を上げよう・・・という作戦なんですね。

 なんでそんなハナシになるかというと・・・昭和の終盤やら平成の世になると、飛行機がうるさくなってくるんですね・・・本数多いわ値段が安いわで、実際平成14年の時点でエドから北海道なんつーたら、ほぼ飛行機の独壇場だったりしますし、福岡の方までとなると・・・飛行機の方が有利だったりもします。なにせ、安いですしねぇ・・・

 そういう時代になりそうなあの頃、大阪まで3時間足らずじゃまだ遅いってんですね・・・ところが、山陽区間はともかく、東海道新幹線の区間は200キロ運転を前提とした曲線特性なもんで、これを超えて走るようにするとなると結構面倒があったりするんですよ・・・まさしくコーナリングをソツなくこなせるかどうかって事になりますからね・・・

 自動車の世界じゃありませんがコーナリングを速くするには重心を下げる・・・これ結構大事なことになりまして、速度を上げられるモーター、コーナリングの減速を最低限にできるようなワザ・・・そういうものをいろいろ研究して平成2年にできあがったのが300系の試作車だったりします。

 ま、その時点である程度のカッコウはついてたでしょうしねぇ・・・色々な試験を試み、平成4年に量産車が出て来ました。

 そして、270キロで、東京〜新大阪を2時間半でむすぶ「のぞみ号」が出まして、世を沸かせたのであります。

 その後、さらに技術力が進み、JR西日本では500系、東海と西日本の共同開発でできたのが700系・・・

 出た頃は一世を風靡したこの300系も、すでに脇役・・・このところの新幹線の流れっつーたらすげぇ速いのでありましたとさ・・・

 ところで、この300系・・・シャコタンになったって事でパンタグラフが目立つカッコウになり、これの風きり音などが非常に目立つようになるってことで、そのカバーがつけられていたんですが・・・昨今の700系のシングルアームパンタグラフとそのカバーがなかなかよいということで、形状変更になっております。写真の車両は更新済み車でありますが、おそらく14年末現在で未更新の車両ってねぇんだろうなぁ・・・